月経前症候群(pms)とは??

PMSという言葉を聞いた事がありますか?女性特有の生理日前のホルモンバランスによる、いわゆる不定愁訴、月経付近に起こりがちなイライラとか気分の落ち込みなどを訴える女性は多いですが、多くの女性が程度の差こそあれこのような症状の経験者であることは確かです。
このような生理日前特有の身体的・精神的症状を月経前症候群(PMS)と言われています。PMSは、premenstrual syndromeの略で、排卵のある女性であれば(妊娠可能なということ)誰にでも起こりうる症状と言えます。
このPMSは人によって症状の度合いが違います。一般的にどんな症状かと言うと、体がだるくなる、とにかく眠くて仕方がない、むしょうにイライラし出したり不安を感じる、また、怒りっぽくなるとか、気分が沈む、下腹部の痛みを感じる、偏頭痛、肩こり、風邪のような症状など、ほかにもいろいろとあります。
PMSの症状は決して特別なものではなく、健康だからこと見られる症状とも言えるでしょう。
とはいえ毎月このような症状があるのは不快なものですが、逆にこのようなpmsの症状がし始めたら、そろそろ生理かもなんていう目安にはなったりなんかします。
人間の体って面白いものですね。特に、女性の体ってやっぱり神秘です。だからなおのこと月経のない男性には、この症状は少々分かりづらいので、そういうpmsの症状の女性を見ると軽んじてしまうような言動や態度が多々見られますが、体の構造が違うんですもの、少しずつでも女性特有のこのデリケートな症状を理解していただきたいものです。
女性の体って大変なんですよ、ほんと。でもこれは病気じゃないと言ってしまえばそうですが、実際のところ、PMSが病気かあるいは生物的現象かは、研究者と医者の間での論議が続いています。ただ、PMSといえども人によっては起き上がれないほどかなり重い人もいて、このうち約5%の人が適切な治療が必要とされています。
こういうPMSでも重度の症状を、月経前不機嫌性障害(PMDD)と言います。

PMSの治療・対策 等の現在の研究

PMS(月経前症候群)という言葉はが日本で知られるようになったのは、つい最近のことですよね。
日本では、このPMSの認知度もまだ低く、ようやく治療や症状の改善、対策にむけて研究者や医者が積極的に動き出したという感じでしょうか。
よって、このPMSの症状が世間に知られるようになってから、まだまだ対策や治療については研究途中ですが、そういう女性特有の症状があるんだということが明確になってきたので、それは女性にとって何らかの改善策を見つける上でも、また、女性の体を医学的に知るうえでも喜ばしい一歩でした。
欧米では約30年ほど前からPMSの症状や治療、原因の究明、改善の為の対策についての研究が盛んに行われており、PMSセンターなど、相談できる施設など、PMSについての治療や体質の改善の取り組みが積極的です。
なんと素晴らしいことでしょう。このPMSとは、女性にとってまったく不快でつらいものです。
毎月のこの期間だけとは言えども、可能な限り軽滅、改善したいとは女性ならだれもが思っているはずです。
月経のない男性からは、おそらく理解しにくいかもしれません。このPMSという言葉が広まる以前から、(もちろん現在も多数がそうだと思われますが)そういう症状は精神的に弱いからだとか、気の持ちようだなどと考えている男性は少なくはないでしょう。
PMSは病気とは言えないですが、生理特有の不定愁訴、思い人はかなり重症ですが、周りに分かってもらいにくいので、ついつい口に出せず我慢する女性も多いようです。治療や体質の改善も難しいですしね。
なかなか理解しづらいのは分かりますが、「今日イライラしてるね、アレなの?」などと会社で無神経な軽口をたたく輩に節操のないジョークとし扱われたりしますが、こんなのが上司だったら最悪ですよね。
しかしながら、一昔前、二昔前、あるいはもっと前の女性たちの方がこのPMSは、あったとは思いますが、もっと軽かったのではと思ったりします。
現代は心身ともにストレスを受けている毎日です。しかも毎月使用する生理用品も石油用品とくれば、ホルモンバランスが崩れやすいのは当然といえば当然。
PMSのひどい人が増えるわけは大いにあるわけです。今後も原因や症状の研究で、治療や対策方法が多く発表されるとうれしですね。

pmsとはどんな症状?

pms(月経前症候群)の症状は、肉体的な症状と精神的な症状があります。
ほとんどの女性が、生理前にこのpsmあるいはpms症状とはいかないまでも、不快感などを感じています。psm症状の強弱はありますが、少しでも軽滅するためにも、pmsについて認識することは大事なことです。
そもそもpsmの原因は、いろいろな説がありますが、まだはっきりとは解明されていません。
そのうち、
@排卵後の卵巣から分泌される黄体ホルモンという女性ホルモンにより体に水分が貯まりやすくなるため
A脳で分泌されるモルヒネ様作用のあるβ−ドルフィンが月経前に急激に低下し、その結果うつ状態になりやすくなる
B脳内に神経刺激を伝達するセロトニンが月経前に低下することにより、ネガティブな精神症状が出る
ということが有力な説とされています。
pmsの肉体的な症状では、下腹部膨満感、下腹痛、乳房が張り乳首が痛い、乳房痛、関節痛、むくみ、体重増加、下痢、便秘、など。
精神的症状では、怒りっぽくなる、イライラ、判断力低下、無気力、憂鬱、孤独感、疲労感、不安感、眠くて仕方がない、集中力が落ちる、落ち着かない、人づきあいが嫌になるなど。
人によっては、症状も出方の様々です。
非薬物療法としては、低タンパク、高炭水化物の食事を取るように心がけること、カフェインは控えめかあるいはその期間は取らない、運動は軽くてもいいから毎日定期的に行う、代替療法としてハーブティーやリフレクソロジーなどでストレスをためずリラックスする、などが役立ちます。漢方やサプリ(サプリメント)などの体に優しい治療薬もありますので調べてみる事をおすすめします。
まずは、正確なpsmの知識をもつことから。

Copyright © 2008 pms(月経前症候群)の症状・治療 特集